【実例】4人家族で固定費を無理なく月5.4万円削りました

サイドFIREを志してから1年8カ月が過ぎました。
主にYoutubeで投資や節約の情報を得ていた私ですが、当時はなかなか貯金ができていませんでした。
思い返せば、妻は一人目が生まれたあたりから家計簿をつけていましたが、それも育児が忙しくなるにつれて難しくなっていきました。
私自身もそこまで家計を気にしていなかったので、「なんとなく」しか出費を把握していませんでした。
月の通信費はいくらなのか、保険料は何にいくら払っているのか、食費はいくらか、日用品や子育てにどれくらいかかっているのか・・・
そんな私でも、当時から比べると月の固定費が5.4万円減りました。
これは決して切り詰めまくって、我慢した結果で達成できたわけではありません。
ポイントは「気にならないところを節約する」ことです。
どういうことなのか、私が固定費を削減したときの実例を交えて紹介していきます。

まずは出費を把握しよう

まず取り掛かるべきは出費を把握することでした。
みなさんは通信料、保険料、家賃などの固定費と、光熱費、食費、日用品、交通費、衣服費などの変動費がいくらかかっているかを把握できているでしょうか。
もし、すでに把握できているかたはここは読み飛ばしてください。

出費を把握するのがなぜ大事かというと、
①お金の動きを意識できるようになる
②無駄を分析できる
③貯金や投資の計画が立てられる

私は何より①ができることが大きいと考えています。
いまはクレジットカードやキャッシュレスを使う方が増えてきているため、お金を使っている感覚が希薄になってしまいます。
気が付いた時には使い過ぎている場合もあります。
しっかり出費を把握することで「モノを買う」という行為に対して、「これは今必要なものか」「ネットで買った方が安いのではないか」など、出費をする前に少し考えるようになります。
また出費の中で「保険料って結構高いなぁ」とか「家賃の割合が高いな」などの「気づき」を得ることができます。

出費を管理するといえば家計簿をつけるのが一番いいですが、いろいろな家計簿アプリがあり悩むかと思います。
手書きがいいかアプリがいいかは向き不向きがあるので一概には言えませんが、個人的にはマネーフォアワードのアプリがおすすめです。
理由としては、①レシートの写真を撮るだけで入力できる ②口座やカードを連携すると自動で入力される ③証券会社を連携することで総資産を常に把握できる のような機能が無料で使えるところに便利さを感じています。
毎月の出費もカテゴリー分けをしておくと、わかりやすいグラフで見れますし、試算推移も一目瞭然です。
有料会員になると、口座・カード情報の更新頻度が上がったり、登録できる種類が増えたり、確定申告の補助をしてくれたりしますが、無料でも口座・カード情報は10種類程度は連携できるので、必要十分です。
むしろこれ以上分散しているのであれば、そこもまとめたりしたほうがいいのかなと思います。
(分散していると全体を把握しにくいので。)

固定費ごとの節約実例

ここからは私が実際に行った節約の実例をご紹介します。
基本的には、固定費の削減を最優先にしています。
なぜかというと、「固定費削減は一番効率がよく、かつ頑張らなくていい」からです。
効果も出やすい部分なので入り口としては最適かと考えています。

通信費の削減(△1.2万円/月)

まずはスマホやインターネットなどの通信費の削減です。

①スマホを格安SIMに変更する(△1.1万円)
格安SIMとはUQモバイルや楽天モバイルなど、いわゆる大手キャリア(docomo、au、softbank)以外の会社が提供するプランのことをいいます。
格安SIMといっても、大手キャリアの通信網を「間借り」して提供しているため、セキュリティ面等で心配することはありません。
ただし、大手キャリアと契約しているユーザーのほうが優先度が高いため、昼時などの多くのユーザーがアクセスする時間帯は若干繋がりにくくなります。
格安SIMは知っているけど、「つながりにくくなる」という面で尻込みしている方も多いのではないでしょうか。
確かに時間帯によっては繋がりにくくなりますが、普通にYoutubeくらいであれば見れます。
私の実体験としては、楽天モバイル、イオンモバイル、UQモバイルは大手キャリアと遜色なく使用できます。(遅くなる時もありますが、大手キャリアの遅いときと同程度)
ちなみにLINEモバイルも契約したことがありますが、1カ月でやめました笑
そんなこんなで、元々夫婦でdocomoユーザーだったので、二人で月1.4万円程度かかっていましたが、今では月0.3万円程度になりました。
私は楽天モバイルの1年無料キャンペーンがまだ有効なので実際は妻の分(1300円くらい)しか払ってません。
いまは大手キャリアも格安プランを出してきていますが、正直中途半端な価格設定だと感じています。
どうせなら割り切って格安SIMを使ってみることをおすすめします。

②インターネット回線の変更(△0.1万円/月)
私の場合は元々docomoユーザーだったので、ドコモ光を使っていました。
ですが前述したように格安SIMに乗り換えたことで、いままでの割引を受けられなくなってしまいました。
インターネット回線はどこの会社がいいかは個人の状況次第なので一概には言えませんが、
例えば楽天経済圏の方であれば楽天ひかり、J:Comやケーブルテレビに加入されている方は市長プラントセットになったインターネット契約が最安になるのではないかと思います。
通信費はプランを変える手間はかかりますが、一度変えてしまえば何も考えなくても節約できる部分です。
探したり手続きをしたりするのは面倒かもしれませんが、毎日の食費を削るよりましと考えてトライしてみてください。

保険料の削減(△3.8万円/月)

みなさんは自分がどんな保険に入っていて、病気になったときにどの保険が使えるのか把握できていますか?
自分が死亡したときに家族や子どもにどれくらいのお金を残した方がいいのか、それに必要な十分な保険に入っているでしょうか?
正直、私は30歳を過ぎるまでまったくわかりませんでした。
何となく就職した会社で保険や共済に入り、配属した職場の食堂で勧誘された保険に何となく入り、一人目が生まれた時にほけんの窓口で言われた通りの学資保険を組み・・
気付いたころには毎月7万円以上も保険料を支払っていました。
そんな中私が行きついた結論は以下の通りです。
①医療保険は入らない
 ⇒そもそも日本人は世界最強の国民保険に全員が加入している
②生命保険は掛け捨て型
 ⇒貯金や資産に合わせてすぐやめられる
③貯蓄型保険は入らない(特にドル建てなどの外貨プラン)
 ⇒銀行に預けるよりましだが、自分で資産運用した方が何倍も効率がいい

医療保険については、例えば月3000円で入院一時金5万、1日当たり1万、手術10万の保険プランだったとします。
入院期間は病気にもよりますが、重症な病気も含めて平均15日程度ですので、手術をするような病気で入院した場合は、30万円が保険から給付されることとなります。
仮に8年間払い続けると総支払額は29万円になりますので、ある意味8年に一回、手術を伴う病気をして15日間入院すれば元が取れる計算です。
ここまで聞いていかがでしょうか?医療に充てられる貯金が全くない方でない限り、医療保険は不要ではないでしょうか。
もしくは貯金が少ない方でも前述した世界最強の国民保険のおかげで、数百万の医療費がかかったとしても1カ月で支払いが発生する医療費は限度額があります。(年収によりますが、最大10万程度)
仮に月3000円の保険をやめて、投資(年率5%)に回した場合、8年後には元金29万円が34万円に増えています。
更に病気をせずに20年が過ぎる頃には元金72万円が112万円にまで増えています。
このような現実を知ってしまった今、医療保険に入る気はまったく起きません。

生命保険は、年齢と貯蓄、家族構成によって異なります。
年齢が若く、残される家族が多く、年齢が低いほど必要な生命保険は高くなります。
あくまで私の例(30代4人家族)ですが、もしいますぐ死んだ場合は1億くらいは残したいと思っています。
「え!そんなに?!めちゃくちゃ高い保険に入らなくちゃいけないんじゃないの?!」
と思うかもしれませんが、これを満額入る必要はありません。
なぜならここでも国の保障制度や健康保険での保障があるからです。
国からは遺族年金がありますし、私の加入する健康保険組合では子どもが成人するまで補助がでます。
加えて、すでに住宅ローンを組まれている方であれば団信のおかげでローンがちゃらになりますので、まずはいま自分が死んでしまったらどこからいくら出るのかを把握してください。
「親のすねをかじる」という言葉がありますが、ここでは「制度のすねを骨までしゃぶりつくす」ことを念頭においてください笑
そうすることで過剰に保険料を支払うことを防ぐことができます。
ここでは間違っても返戻金が出るプランや貯蓄型のプランには加入しないでください。
前述したとおり、生命保険の金額は年齢・貯蓄・家族構成によって決まります。
子どもが成人したり、貯蓄が十分にある場合は生命保険の金額を下げる必要があります。
そこでプランを変えたいと思ったとき、柔軟に変更ができないからです。

最後に貯蓄型保険ですが、単純に貯金と保険はわけて考えるべきです。
パンフレットには20年後には5%上乗せされます!といった、いかにも儲かりますよ!という記載がありますが、その増加幅は年率0.6%程度にすぎません。
ネット証券会社での投資信託などでは、年率で5%程度は十分に期待できる水準です。
月1万を支出したとして、20年後に貯蓄型保険では252万であるのに対し、自分で運用すれば373万円になります。
保険会社の言い回しに惑わされないようにしましょう

月額払い項目を削減する(△0.4万円/月)

動画配信サービスやジム、カードの会員費など、生活に必要なもの+αの項目について、本当に必要かを見直してみてください。
アマゾンプライムやNetflix、Huluなどを複数登録したのはいいもの、月に1~2回しか見ていないものなどはないか、クレジットカードのゴールドカードなどは本当に自分に必要なものか、サブスク登録したものの使っていないものはないかなど。
この機に通帳やカード利用履歴で毎月引き落とされている項目を抜き出してみてください。
思わぬところで月額利用料が発生していることもあるかもしれません。

家賃を削減する(△??万円/月)

出費の中でも居住費は大きなウェイトを占めています。
ここを削減することができれば大きな出費削減につなげることができます。
家賃(賃貸の場合)を減らす方法としては、
①会社の寮や社宅、福利厚生を生かす
②通勤時間、駅からの距離、広さ・設備などを妥協できる範囲でグレードダウンする
③家賃の価格交渉をしっかりする

意外と見落としがちなのは③の価格交渉をすることです。
知らない方も多いですが、家賃は価格交渉ができます。
場合によっては敷金礼金を免除してもらうことも可能です。
人気の物件やエリアだと難しい場合もありますが、トライしてみる価値は十分にあります。

まとめ

家計の中でも固定費は削減効果が大きい部分になります。
しかも一度見直せば節約効果を継続できるため、その後の生活においてもストレスにはなりません。
紹介した格安SIMなども、いまや使っている人が多いので、ネットで少し検索するだけで手順やトラブルシューティングも出てくるので、まったく心配はいりません。
コロナショックでボーナスが減っているなかでも、固定費を圧縮することで生活に安心感が出ます。
出費が減った分は貯金や投資に回して、無駄遣いはしないようにしましょう!

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