株式投資の魅力の一つである配当金。
米国株式では何十年も増配を続け、株主に安定配当をしている銘柄が数多くあります。
その中でも今回紹介するAT&Tは配当利回りが6%を超える配当銘柄であり、
投資対象として非常に魅力的な銘柄です。
ではAT&Tとはどういう会社なのか?投資しても大丈夫なのか?
一緒に勉強していきましょう。
※本ブログでは個人的な見解を交えて紹介をしています。
あくまで投資判断はご自身が納得した上で行ってください。
AT&Tってどんな会社?
米国第3位の無線通信事業会社で、セグメント別にみると無線通信が売上高の約40%を占めています。そのほか、携帯電話端末の接続サービスに加え、固定事業通信サービスは、広範な事業体にサービスを提供し、売上高の約15%を占めています。消費者ブロードバンド部門は、主にブロードバンドサービスを提供しており、売上高の約7%を占めています。また日本では事業展開されていませんが、HBO(ネット動画サービス)や、2018年にタイムワーナーを買収して、ターナー・ケーブルネットワーク、およびワーナー・ブラザーズ・スタジオなどのメディア資産を有しており、売上高の約20%弱を占めています。
2021/5/17付のニュースでAT&T傘下のメディア部門ワーナーメディアがディスカバリーと統合し、2023年までに独立した新会社を設立することが報じられました。これにより、年間売上高約520億ドル(約5兆6780億円)の巨大メディア企業が誕生する見通しとなります。また、AT&Tは事業を合理化して、負債を減らすことができるため、本業である通信事業に専念できると考えられており、今後株価の上昇も期待されています。
AT&Tの業績は?
2017 | 2018 | 2019 | 2020 | |
売上高(百万ドル) | 160,546 | 170,756 | 181,193 | 171,760 |
営業利益(百万ドル) | 23,863 | 26,142 | 29,413 | 25,285 |
当期利益(百万ドル) | 29,450 | 19,370 | 13,903 | -5,176 |
配当(ドル) | 1.97 | 2.01 | 2.05 | 2.08 |
直近は新型コロナウイルスの影響もあり、2020年期については赤字となっています。
配当金については直近まで36年連続増配でしたが、今期は前期と同額になっています。
AT&Tは株主配当を最優先するとコメントしており、2021年の配当性向も50%台となる見込みです。
配当利回りは2021年4月末時点で6.62%となっているため、インカムゲイン(配当金収入)も非常に魅力的な銘柄です。
AT&Tは買いなのか?
過去10年の株価を見てみると、27ドル付近から最高43ドル程度の範囲で推移しています。
通信事業が主体のため、収益構造が非常に安定しており、株価変動も少ないと考えられます。
キャピタルゲインは期待できないものの、配当金狙いの長期保有に向いていると思います。
配当方針としても株主への還元を優先している面も、安心できます。
2021年5月時点で割安な株価で推移しており、今後2023年のワーナーメディア分離を考えると、
長期間にわたってより安定経営に移行していくのではないでしょうか。
個人的には今年の頭から立て続けに買い増しをしています。
株価も30ドル前後とお手頃のため、少額からこまめに購入できるため、配当金を再投資もしやすいかと思います。
米国株式の配当金は税金が重いとわかりつつも、超高配当+安定株価のAT&Tは買う価値があると考えており、個別株を持つのであればぜひおすすめしたい銘柄となります。
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